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月姫コンプリート

先ほど全てのエンディングをクリアし、グラフィックもコンプリート。翡翠ルートで琥珀さんの秘密はほぼ分かってたのに、琥珀ルートもきっちり楽しめる作りになってて驚いたしグッときたし琥珀さんにキュンとなった。そして遠野志貴の物語にも区切りがついて、最後まで楽しませてくれた。
どうしてここまで月姫にのめり込むことができたのか。魅力的なキャラ、練りこまれたストーリーはもちろん、身近な恋愛物語ではなく非現実的なフィクションだったことも理由かな。リアリティあふれる日常が描かれた作品は想像つきやすくて単なる他人の話にしか思えないけど、現実世界とかけ離れた舞台だとむしろ夢の中の出来事のように割り切って感情移入することが容易なのかもしれない。また、マンガのシナリオは一本道だけど、選択肢により分岐して複数のシナリオに触れられるのもゲームならでは。月姫はバッドエンドに向かう過程までも徹底して作りこまれており、エロシーンも必然性があり、各ルートにはそれぞれのキャラを輝かせるイベントが散りばめられ、とにかく細部にわたって製作サイドの情熱と執念がひしひしと伝わる。エロシーンは非常に少なく、同人ソフトということもあってか絵には少し物足りなさを感じるけれど、そんなことがほとんど気にならないぐらい秀逸なゲームであり、満足させてもらった。わざわざ日本橋探し回って買っただけの価値があった。手元には「歌月十夜」と「PLUS+DISC」があるので、これらをプレイしつつ、もう少し月姫の世界を堪能しよう。
あと、ゲームのコミカライズは難しいんだろうなあと思ったのと、月姫プレイ後に「真月譚 月姫」を改めて読み返して絶妙のセンスでオリジナルエピソードまで交えながらストーリーを構築してる佐々木少年さんはスゲエと思った。