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キトラ古墳「玄武」特別公開にいってきた

http://kitora.nabunken.go.jp/
26日土曜日、次の日で特別公開終了というタイミングで行った飛鳥資料館はめちゃめちゃ混んでいて、玄武が見れるまで2時間待ちだった。しかし実際は30分とかからず館内に入場でき、1時間少々で玄武を拝むことができた。それまでの展示をゆっくり見ることができなかったのが非常に残念なほど常設展なども興味深く、日を改めてゆっくり行きたいと思った。肝心の玄武はガラス張りのケースに入れられてよく見えず、しかも剥ぎ取り前に撮影された写真に比べ顔などが不鮮明な印象だったのはうまく剥ぎ取りできなかったせいなのだろうか。
せっかくなのでバスに乗って酒船石と亀形石造物も見てきた。亀形石造物周辺は公園として綺麗に整備されており、おばちゃん相手に解説してる職員さんの話を聞いてみれば実際に出土した遺跡は見えている部分の何倍もの面積だとか。それにしてもこんなの発掘した日には大興奮だっただろうなあ。ちなみに丘の上にある酒船石は落ち葉に埋もれなにやらぞんざいな扱い…。
亀形・小判形石造物
酒船石(上着はサイズ比較に置いた)
華やかな寺社仏閣に彩られた京都や、奈良でも東大寺法隆寺など立派な建物もいいけど、再建された寺が少なく、謎だらけの石造物が大量に点在する明日香村周辺にこそ歴史のロマンがあるなあとしみじみ思った。バスの窓からは今なおそこかしこで進行中の遺跡発掘らしき形跡が見られ、開発の進んでいない郊外だからさほど制限なく調査できるだろうし、まだまだとんでもないモノが埋まってそうな期待をしてしまう。
見て回る間ずっと発掘する側の心情ばかりに思いを馳せ、こんな素敵な土地で考古学に携われるならたまらないだろうなあとうらやましかった。