作中にも出てくるようにvectorとは生物学用語で病原体を媒介する虫を指す。カブトムシやカマキリなどの子供に人気のある昆虫ではなく、大部分が害虫を題材にしてその人体への影響や恐ろしさを語る一方でコスプレ女子高生を登場させたりおっぱい等サービスカットも盛り込まれた超異色マンガ、その2巻。虫がダメな人は表紙絵のエロさとかおっぱいとかにつられて買うと後悔するようなシーンがわんさか。こんなキワモノ作品の2巻が出たのもひとえに萌え女性キャラのおかげなのかしら。僕みたいに虫にときめいてる人はレアなのかしら。アリガタバチ素敵やわー。でも2巻で一番の萌えキャラはなんといってもハエトリグモやね。かわいいだけじゃなく、ジェスチャーで人との意思疎通できる可能性も秘めた知性派。皆もっとハエトリグモを評価すべき。
マンガとしてのストーリーや演出などには拙い部分も見られるが、「萌え系害虫うんちくマンガ」というかつてないジャンルの開拓者として行けるところまで頑張っていただきたい。
本編のほかにチャンピオンREDいちごに掲載されたおっぱい分多めの萌え系考古学読みきりマンガ「ジャージとセレブとたんけんたい」を収録。
ベクター・ケースファイル 2―稲穂の昆虫記 (チャンピオンREDコミックス)
- 作者: 藤見泰高,カミムラ晋作
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/10/19
- メディア: コミック
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