もうとにかくこの作品は好きで好きでたまらんのよ。好きすぎてなかなか読めなくてようやく読む心構えができて、その前に2巻を軽く読み返すつもりが別にそれほど内容を忘れていたわけじゃないのに初めて読むかのごとく熱心に読んでしまいあーやっぱり面白いわ2巻最高だわーと軽く放心し、3巻も面白いに決まってるけどちょっと自分の中での期待値が大きくなりすぎて不安になりつつもついに3巻を開き、じっくりじっくり読んで結局期待していたよりもずっと面白くてもっと好きになり、今更新する前に1巻をパラパラめくっているうちに気付いたら本気読みしててああ1巻からすでにめちゃめちゃ面白いよなあと改めて確認したり。
まず、りんのカワイさがじつにハンパない。しっかりしてて利口で手がかからなくて、でもちゃんと子供で、ガマンしてることも多くて、守ってあげたくて。ちょっとした仕草や笑顔にいちいちノックアウトされっぱなし。ロリとかじゃなくて、こんな子供だったら人生かけて育てたいと思うわマジで。主人公だから当たり前かもしれんが、りんだけ作者の気合いの入り方が数段違うような。3巻の扉絵はどれもこれもステキすぎるし、特にepisode.16の扉絵なんてこれ誰か彩色してポスターにしてくれないかしらと思うぐらい超お気に入り。オシャレやしカッコイイし何よりりんがめちゃんこカワイイやんけーうがー。
さんすうセットのおはじきに名前シール貼るとか、音読の宿題とか、ひとつひとつが誰しも身に覚えのある小学校のひとコマで、ほかにも生活における具体的な描写の数々は現実味にあふれ、物語に入り込みやすい。マンガの中で描かれる正子さんという漫画家の生活やその描写もなんだかとてもリアルを感じるよな。なにしろ漫画家が漫画家描いてるんだもの。基本的にまったり和やかな空気をまとってストーリーが展開され、突発的な刺激がないので安心して読めるんだけど、不意にハッとさせられたり、うならされたり、ウルっときたりするのがまたいいんだわ。じいさんの隠し子を育てるという現実離れしたいかにもマンガっぽい物語はしかしながら、子育てという普遍的なテーマに現代社会の抱える様々な問題を連れて非常に現実的な共感をもたらしてくれる。四苦八苦しつつもりんを育て、りんと一緒に成長していく大吉の姿に、自らの今とこれからを考えさせられた。
ああもう、ダメだわ、いくら言葉並べても魅力を伝えきれる気がしない。だから、とりあえず全巻読んで!
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