相変わらず物語に引き込む力が強烈で、もはや暴力的なまでの引力。面白さはそこらへんのマンガとケタ違い、次元違いだと思う。しかしながら「MONSTER」を途中までしか読んでなくて「20世紀少年」も続編(完結編?)の「21世紀少年」を未読のため、この人のマンガをきちんと評価できる定規を持ち合わせていないのが現状。それどころか「20世紀少年」に限ればさんざん話を盛り上げておいて拍子抜けするような終わり方をしたというマイナス印象が未だぬぐえず、氏のマンガ全般に同様の想像を抱いてしまっている。原作付き、しかもあの「鉄腕アトム」といっても完全に浦沢作品色に染められたこの「PLUTO」に最後まで付き合うことで真のポテンシャルを見極めたい。
- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/11/30
- メディア: コミック
- 購入: 12人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (281件) を見る