公式：http://www.dimension9.info/loc/loc.html
サークル玖次元が製作したヴィジュアルサウンドノベル。買ってから1年近く寝かしっぱなしだったが、このほどようやく読み終えた。タイトルは直訳すると…「矛盾の法則」？うーんイマイチわかんね。聖杯戦争に参加する前のバゼットさんが、志貴に出会う前のシエルさんとバトるというお話。キャラのチョイスが渋いよなー。でも二人の経歴からしてこういう過去があっても何ら不自然ではなく、（月姫とFateの時系列の事は置いといて）型月の世界観・設定の踏襲という点はやすやすとクリアしてる。主役である二人の描写は文句無し、情報が乏しいメレムの人物像も見事に把握していて、オリジナルキャラである魔弾の使い手ハンナ、死徒ジュードの二人に至っては公式資料集に載ってるんじゃないかと思うほどよく出来ていて型月世界に一切の違和感なく馴染んでおり、非常にいい味を出している。そして音楽がこれまたとてもいい。シナリオの長さの割に曲数が多く、サントラCDをリリースするのもうなずける。最初はどうかなーと思ったグラフィックも、慣れてくるとこれはこれで味がある。見所はやっぱりバトルシーンかな。ダイナミックなグラフィックと臨場感あふれるBGMがテンポ良く展開するテキストを盛り上げて超熱い。思ったより短く感じたのは、それだけ入り込んで読み進めたからかもしれないなー。最後に月姫・Fateにつながるエピローグを用意してあるのがニクイね。コアな型月ファンにも安心してオススメできる良作。
