まず高らかに宣言しておこう。ささらは全力で俺の嫁であると。
PS2版には登場しなかった可憐なクールビューティー生徒会長・久寿川ささら。彼女のルートのためにこのゲームは存在し、それまでのヒロインは皆壮大な前フリであるとさえ思えてしまった。ささらルートを最後までとっておいてよかった…締めにふさわしいというよりささらで締めないと意味がないと言い切れそうな勢い。攻略は卒業式の日に屋上へ行けばフラグ成立、以降はMAPのささらアイコンを愛を込めてひたすらに打つべし、打つべし。
割とクセのあるデザイン揃いの東鳩2ヒロインの中において、ささらの外見は抜きんでてかわいいと思われ。その上グラフィックは微細な表情パターンを豊富に用意した立ち絵、ちょっと少ない気もするイベントCGともにハズレ無し。立ち絵はキス顔、イベントCGはコード緊縛がベストで、コレだけで白飯何杯でもイケるね。学園ではクールビューティーで通ってるハズが、主人公の前ではとにかくヘタレでダメダメ。年上キャラなのにこの守ってあげなきゃ感はマジハンパない。こーゆー壊れ物的女の子全開キャラは苦手なんだけどなー、ささらは別っつーか、むしろすごく好きなのな。なんだろーな。ウミウシ・両生類好きというマニアック設定もツボ。
そしてシナリオ。最後に攻略すべきと思ったのはシナリオの出来の良さもあるが、今までのヒロインが総出演するからというのもある。花梨とかるーことかオイシイとこで登場するしな。とりわけ雄二やこのみ・タマ姉は本筋に大きく関わってくる重要人物。男前な雄二が見られるのはこのルートだけ。物語はだらだら日常→いきなりクライマックスなこれまでのルートと違い、中盤に一度「卒業式リベンジ」という山があるのが特徴。またくっついて終わりじゃないのも特徴で、ささらの両親が出てくることで人格形成の要因と「人形」だった自分の克服を描き、大人と子供の戦いにまでもっていったことで、話に深みを与えている。自信が持てず恋愛に臆病な二人がさんざん遠回りした末にようやく手を取り合い、そこから強く深く愛し合う様子がなんかとても良かった。二人して逃げ回り追い詰められた場面でのHシーンという流れも○。最後の最後ではなれたくないと泣き言をもらすのもイイ。他とは比べものにならない相思相愛っぷり、絶大なるラブ。やっぱ愛だろ、愛。
ささらルートを語るのに必要不可欠なキャラ、我らがまーりゃん先輩ってばこれまた魅力的すぎ。神出鬼没、傍若無人、本名不詳、年齢不詳、意味不明、パンツ見せまくり、下ネタ連発。それでいてシメるとこキッチリシメる男前さ。個性の強さはブッチギリ。東鳩2だけで埋もれさせるにはもったいないよ、この人。
