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狼と香辛料 1巻

へぇぇ、これは面白いなあ。小説は未読だけど、中世の行商っていう目のつけどころがいいよね。激しいバトルや熱いラブストーリーやギャグなんかとは無縁の、地味な商人たちの駆け引きがかえって興味深い。じっくりゆったりと展開していく物語のペースも心地良く、単行本も丁寧な作りで、1話ラストのロレンスがホロと出会うシーンにカラーページを使用するというニクイ演出が嬉しい。
この作品の魅力はなんといってもヨイツの賢狼・ホロに尽きる。インパクトある全裸での登場シーン、美しい容姿と眩しい笑顔、無邪気さと利口さと妖艶さと併せ持つ振る舞い、「わっち」をはじめとする独特の「ホロ言葉」。かわいい…ことごとくかわいすぎる。そしてコミック版の作者に小梅けいと氏を選んだのは大正解。くりくり大きな目と美しい女体が特徴の氏の絵柄はホロを描くにうってつけ。スラリとした裸身にやや小ぶりなおっぱい…素晴らしい、実に素晴らしい。服を着てからもコロコロと目まぐるしく変わる表情がいちいちかわいい。「優しくしてくりゃれ?」と頬を染めるホロ、リンゴをねだるホロ、にぱっと口を半月にして笑うホロ…もう、完全にやられました。

狼と香辛料 I (1) (電撃コミックス)

狼と香辛料 I (1) (電撃コミックス)