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劇場版「空の境界」第五章 矛盾螺旋


テアトル新宿にて初日(8/16)オールナイト上映の2:50開始分を観てきたよ。写真はパンフ・パンフ特典のしおり・チケット。パンフはこやまひろかず氏インタビューとか広江礼威氏イラストとか今回も超ゴージャス。

そんでもってオールナイト上映特典のうちわ(非売品)表裏。
全七章映画化が決まった時点で、原作最長にしてクライマックスであるところの五章はいったいどう料理されるのかずっと気になってた。で、こうきたかー、と。今回原作を読み返すヒマがなかったので自分の中でちゃんと比較できてないんだけど、パンフにもあるように非常にアクロバティックでトリッキーな構成になってる。原作を細切れにしておもいきりシャッフルしたような、ジグソーパズルのピースは全部揃ってるんだけど順番や各ピースの大きさはバラバラになったような。ここへきて今までで一番アレンジを加えてるというのがなんとも挑戦的だよなあ。感想としては驚きと戸惑いだらけの五章だったけど、それでも要素はひととおりあるからちゃんと五章として成り立ってるのはすごい。でもこれ、原作未読の人がどこまで理解できるのやら。臙条巴を主人公として描き通したのは納得できるけど、魔術師・根源といった型月世界の重要な部分をもう少し掘り下げて欲しかったというのは無理な注文だろうか。目潰しやら一家惨殺やら橙子さんの生首やらグロシーンがやたら多いのも五章の特徴だけど、このご時世にこれらを真正面から描ききった点は大いに評価したい。映像表現もこれまでになかったようなのが次々と出てきて面白い。なんだかんだ言っても2時間弱という枠で矛盾螺旋という難物をここまで仕上げたスタッフに拍手。つーかラストの「不公平だろ、そういうの」と赤面する式が可愛すぎて悶え死にそうになった時点でこの映画は大成功だし俺もう完敗。
式にメロメロにされた後すぐ始まった六章「忘却録音」の予告編ラストで今度は鮮花のウィンクにズッキューンとKOされた件。式の礼園制服といい…次回は萌えか、萌えアニメなのか!