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神のみぞ知るセカイ 1〜2巻


2巻の購入特典イラストカード。エルシィ外回り営業中。
以前から噂はちょこちょこ聞いて気になってて、作者名見てこの人確か「聖結晶アルバトロス」描いてた人だよなーと気付いて、そんなに期待せず買ってみたら、俺のツボにストライク。「ヒャッコ」といいコレといい、最近開拓したマンガは当たり続きで嬉しいわ。
ゲーム界で「落とし神」と崇められるギャルゲーマスター、現実ではオタメガネと蔑まれる高校生・桂木桂馬。ひょんなことからドジっ子美少女悪魔・エルシィと契約し、学園内の女子たちの心のスキマを埋める、つまり現実(リアル)の女子を「落とす」ハメに。リアルでは女子と手もつないだことのない桂木がギャルゲーの理論と経験則のみを頼りに次々と落していく様子はまさにギャルゲーをプレイするがごとく。フラグを積み重ね好感度を上げ、決め台詞「見えたぞ…エンディングが!!」が出ればあとは一本道。キスまでたどり着いて落した女子は「攻略」中の記憶はリセットされるので次の「シナリオ」にも差し支えナッシング。2巻までで「ヒロイン」は陸上部女子・お嬢様・アイドル・図書委員が登場し、単に恋仲になることが「エンディング」ではなく、それぞれが持つ心のスキマの内容により着地点は異なる。
オタクを題材にしたマンガはここ数年で爆発的に増加したが、これは発想の逆転というかアイデアの勝利というか。天下のサンデーでこれを連載してるというのが面白いし、バリバリのファンタジー系だった「アルバトロス」から大胆に方向転換した作者の思いきりの良さも素晴らしい。もともと絵は俺好みのほどよくディフォルメされたカワイイ系で、作品のカラーにうまいこと合ってるし。ギャグ色強めなノリも楽しいし、「アルバトロス」を漫喫で読んだ時には感じなかったテンポの良さ、間合い、空気感も心地よい。主人公のキャラも変に個性を発揮せずギャルゲのプレイヤー的に仕上げられ、各ヒロインの造形も魅力的。エルシィの存在がまたいいんだよね。各「シナリオ」の合間に挿入される「エルシィルート」もこのマンガの魅力で、11話・12話の同じ話をエルシィ側・桂木側からそれぞれ見せる手法は凝ってるなあと感心。無駄に神々しい表紙デザイン、裏表紙のヒロイン紹介、巻末のヒロイン解説&オマケ四コマ、2巻カバー下のギャルゲOP風オマケマンガ等々各所のこだわりもグッド。
ギャルゲ・エロゲ好きならレッツトライ。俺は次に出てくるヒロインの属性とか妄想しながら3巻を待つとするよ。

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 2 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 2 (少年サンデーコミックス)