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劇場版「空の境界」第七章 殺人考察(後)

公式>劇場版 空の境界
テアトル梅田にて本日17:50上映回を見てきた。開始が少し遅れてたけど何かトラブルでもあったのかしらん。そういや今回は今までと違うスクリーンでの上映だったなあ。

うん、よかった。すごく良かったよ七章。まず原作の再現度という点。何を削り、何を残すか。六章でやや脱線していた取捨選択のバランスの絶妙さを最後でキチンと魅せてくれた。今までで最長の約2時間というボリュームだったが、尺が長いからといって全部詰め込むのではなく重要なシーンにじっくり時間かけてるのは正解。起源覚醒者という型月世界の解説も盛り込みつつ、ドラッグ密売というアンダーグラウンドな世界、グロテスクな描写、淫靡な表現などのデリケートな要素を大胆に踏み込んで映像化したその勇気にも拍手。このへんのヤバめなネタを回避して誤魔化してしまってたら七章の成功はなかったんじゃないかな。映画オリジナルの場面もそれぞれ効果的だった。原作にもあった電話のシーンは幹也が式の、式が幹也の部屋から話している絵にしたのはすれ違う二人を表しているようで印象に残った。売人のおねーさんは原作より随分とカッコよくなってたけどあれはあれでアリ。鮮花のゲスト出演は…まあファンサービスってことだね。式の兄や祖父も雰囲気出てたね。映像的なクオリティもすごかったなー。里緒の登場シーンの演出とそっからのバトルは圧巻。そしてなんといっても式が捕まって里緒にぺろぺろされるシーンのクオリティがネ申。内股を這う舌、引きちぎられる着物、むにゅんと揺れるおっぱい…なんというエロス。いやいや変な意味じゃないトコロでもあのシーンは大事な役割を果たしてたと思うし、その、良かったと思うのだけれど。あの着物越しのおっぱいの表現が本当に素晴らしくてねえ。そういえばラブホで泊まってる式のシャワーシーンもあったっけ。あれもマーベラスだった…いや変な意味じゃない、ことも、ないけど。何の話だっけ。そうそうラストのあたりね。致死量のハッパ食わされてナイフで顔面カチ割られて生きてるって幹也も割と常人離れしてるよな。最後のちょっと人格変わっちゃってる幹也もキモイし。そんな幹也の「特異性」が語られる終章「空の境界」が無かったなーと思ったら、パンフの奈須氏インタビューによると何らかの形で映像化は決定してるそうで、まだ楽しみは残ってるらしい。
これまでの集大成・締め括りにふさわしい素晴らしい出来だったと納得し満足した七章。そんでもって(まだもうちょっとだけ続くみたいだけど)全七章完全映画化という前人未到前代未聞の試みを最後まで全力でやりきったスタッフに心から敬意を表したいし、七回とも劇場へ見に行って「フル参戦」できたのは非常に感慨深い。正直小説だけじゃピンとこなかった原作を補完してあり余るクオリティだし、空の境界という作品への理解と愛着が確実に深まった気がする。お疲れ様、ありがとう。ふじのんの美乳を、式のおっぱいを、ありがとう!(最後で台無し)