…あー、噂には聞いてたけど、予想以上に打ちのめされたわ。
断じて「モテない男子にモテ期到来でウッハウハなマンガ」などではなく、「数少ない女友達から偶然いっぺんに連絡来て『あれ?俺もしかして今モテ期?』と激しく勘違いする残念な三十路男のイタい恋愛マンガ」なのでまずそこらへん覚悟して読まないと危険。三十路・派遣・金無い・自分に自信が持てない・待ち体質etc…自分に共通するキーワードが刺さりすぎて出血多量でフラフラ。でも幸世は俺側の人間じゃない。手の届く範囲に女子がいてきっかけがあったにせよ、自ら動いているだけ幸世は偉い。空気読めなくて優柔不断で不器用だけど、足掻こうとしているだけ幸世は救いがある。それに比べて俺は…いや、俺の話なんてどうでもいいや。ちなみに俺のモテ期は高3の秋に後輩から告白された時が唯一のピーク。今となればアレは夢か幻か何かの間違いかと思えて仕方ないけど…こんな俺でも彼女できる直前とかはやっぱり勢いがあったなーってしみじみ…いやだから俺の話なんかどうでもいいってば。もう8年以上彼女いませんが何か。
土井亜紀みたいなべっぴんさんは身近にいたらときめくだろーなー。でも美人すぎたら一歩二歩引いてしまうかも。いつかちゃんは…付き合うならこーゆーコが楽しいかも。話もいつかちゃん編が一番好きかな。銀河鉄道の夜、いい曲だよね。夏樹は…心の3mm奥すら見えないタイプって怖いのでパス。で、もっとたくさん女子出てくるんかと思ったら現段階では攻略対象この3人みたいね。少人数を掘り下げていく方がキャラに愛着わくし、5人も10人も女子わんさか出てきちゃったらなんだか嘘くさいもんなあ。お助け林田さんはいいアクセントなってるし。
あとがきでネタバレあるように、作者は男みたいなPNだけど女性。この女性キャラの生々しさは女性作家だから出せたんじゃないかなー。そのクセ男子の心情も非常にリアリティ溢れてるあたり、男子って単純なんだろうなーとか思ってしまったり。少年誌で連載してる頃からこの作家さん知ってるけど、ここへきてヒット作きたなー。読んでていちいちダメージでかいけど、面白いのは間違いない。モテ非モテを問わず楽しめるマンガではある。だがそこの非モテ(俺含め)!このマンガで何かを得ようなんて考えてるヒマあるなら行動しやがれ(俺含め)!
- 作者: 久保ミツロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/23
- メディア: コミック
- 購入: 33人 クリック: 1,075回
- この商品を含むブログ (473件) を見る
- 作者: 久保ミツロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: コミック
- 購入: 21人 クリック: 198回
- この商品を含むブログ (211件) を見る