公式＞Fate/Zero
物心ついてから、国語の授業以外でろくに活字に接することなく生きてきておそらく初めて読破した小説。自らのサイトで5年以上文章ばかり書いてきているのにおかしな話だ。つい先ほど読み終えた興奮をまとまらないながらも書き留めておかずにはいられなくてパソコンを立ち上げた。Fate/stay night、Fate/hollow ataraxiaの2作品を通じてFate世界の虜になった身としては、かの戦いの10年前、第四次聖杯戦争の物語というだけでたまらないものがあり、自然と期待もふくらむ。その期待なんか遥か及ばない所までこの小説は連れて行ってくれた。どれをとっても強烈な個性をもった登場人物が、その魅力を惜しげもなく晒しながら舞台を疾走する。その文章の持つ速度に驚いた。400ページ近いボリュームのあるそれは、目まぐるしく展開する戦闘にせかされるようにページをめくらずにはいられず、気づけば読了していた。物語の結末は既に語られており、ある者は冒頭から悲痛な覚悟で戦いに臨み、その先に救いはなく、それでも続きを一刻も早く読みたくて仕方がない。絶望へと向かう争いが、幕を開けた。
…まあそんな真面目くさった感想とかはともかく、イスカンダルはっちゃけすぎ。ウェイバーヘタレすぎ。そして舞弥さんのキスシーンでもうメロメロ。時代はクールビューティー、これやね。第五次の俺ヒロインがライダーなら第四次の俺ヒロインは舞弥さんしかいないと確信した。とかいって2巻以降でもっと素敵女子が登場したらあっさり目移りするんだろうな。
