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Fate/Zero2巻読了(ネタバレ有)


仕事の休憩を使って少しずつ読み進めてようやく読了。圧倒的かつ徹底的に引き込まれていく物語の絶大なエネルギー。正義も悪もまぶしいほど魅力的なキャラクター。さほど詳細な心理描写があるわけでもないのに各人の性格や感情の動きが手にとるように伝わってくる。キャスターはイっちゃってるわ切嗣はビル爆破するわ、それでも脱落者はケイネスとアサシンだけというのが3巻「散りゆく者たち」の凄絶さ・悲惨さを否応なしに想像させられる。アイリさん、舞弥さん、葵さんら女性キャラの活躍も目立った。中でも新キャラ・ソラウさん…いい。女を感じさせるねえ。そしてなんといっても2巻の「主役」はイスカンダル王。Tシャツフルチン、押しかけ宴会、「王の軍勢」…やりたい放題の独壇場。まあ戦車だけじゃないだろうなーとは思ってたけど、「王の軍勢」発動シーンは鳥肌立ったね。バーサーカーもアサシンもたいがい反則だけど…固有結界でその上独立サーヴァントの連続召喚て…宝具ってなんでもアリかよ…。それにしても副題「王たちの狂宴」がまさか本当にセイバーとギルとイスカンダルによる酒盛りのことだったとは。あと、東出祐一郎氏のあとがき解説が秀逸。Fate本編やホロウ等で語られた第四次聖杯戦争のエピソードはZeroにきっちり織り込まれているのだなあと感心。緊迫した戦いが続くもののホッと和む瞬間も割とある2巻、もうあらゆる点で文句のつけようがない。
分かりきった結末に向けて誰も知らない道を進むFate/Zero…次は3巻…あーやばいなあ、3巻は絶対泣くなあ。きっと何回も泣くなあ。