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エマ 8巻(通常版)

番外編の連載が続いてるなんて知らなくて、8巻発売の情報を聞いた時には少々混乱した。番外編でもまたエマが読めるのならと購入した時には、オマケ的な内容とどこかで侮っていたかもしれない。これが大間違いだった。素晴らしい。エマさんはほとんど、いや全くといっていいほど出てこないが、エマという作品の世界はより輝きを増しているようにさえ思える。現代の日本と昔のイギリス。文化も生活も価値観も何もかもが違う「異世界」。だからこそその舞台に、空気に、強く引き込まれる。最初はあまり好みではないと感じた絵柄もすっかり好きになって、この作品にはこの絵がとても合っているし、この絵じゃなくちゃいけないと思う。
話は、「ブライトンの海」は良かった。おいおいエレノアさんかわいいなあ。幸せになるんだぞおお。そしてなんといっても8巻でダントツに良かったのが通常版の表紙にもなってる二人の物語「夢の水晶宮」。若き日のケリーさんに超惚れた。まず顔がステキ。安っぽく笑顔を見せないクールビューティー。そして感情をあらわにしない落ち着いた振る舞い。芯の強そうな性格。静かな、けれど確かな夫への愛情。こんな嫁さんもらえたら生涯に悔い無し。いいなあ。そらダグも思わずほっぺつねるよ!あの「むに」が、ものすごく、たまらなく、最高。わずか2ページにダグの愛と二人の関係が凝縮されていた気がする。ああもうホンマたまらんわ。7巻まで読んだ人は8巻読まないと嘘だわ。次巻も楽しみ。

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

ビームコミックス エマ 8巻(通常版)