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涼宮ハルヒの消失

シリーズ4作目は、過去3作に比べて随分と早く読み終わった。それぐらい続きが気になって仕方なく、どんどん読み進めてしまうほど面白かった。これまでの好き勝手やるハルヒとそれに振り回される団員たちという形式から一変、突如として改変された世界、消えたハルヒ、バラバラになった団員、そこに取り残されたキョン。謎が謎を呼び、徐々にはまっていくパズルのピース、重要な意味を持つ七夕エピソード、土壇場で二転三転する展開。これまでの3作が「消失」のための前フリだったんじゃないかと思えるぐらいよく出来た物語だった。ああ、去年の公式サイト消失イベントの際にこれを読んでおけばもっと楽しめたのになあ。
そしてネット上でたびたび見かける「消失長門」の意味する所をようやく理解した。「消失」の主役はいうまでもなくキョンだが、「消失」のヒロインはハルヒでも表紙の朝倉でもなく、長門有希その人であり、「消失」は長門に萌え悶えるためにあるといっても過言ではない。くっ…このキャラは卑怯だぜ…こいつにきゅんきゅんこない男の方がどうかしてる。ああ長門かわいいよ長門。でも、僕はやっぱりハルヒが好きだ。キョンが意識不明になってえらく動揺したり、キョンの病室に寝袋持ち込んで目覚めるまでの三日間ずっと泊まり込んだり、起きたキョンに憎まれ口を叩いたりしてるハルヒがかわいすぎる。「消失」を読んでなお揺るがないハルヒ好きは我ながら本物だと思った。
アニメ2期はどのエピソードをやるのか分からないけれど、「消失」は是非ともアニメ化してほしいものだなあ。

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

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