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涼宮ハルヒの分裂

そんないいとこで終わるのかよ!の一言につきる。
つきるのだが、それではあんまりなので思うままつらつら書いてみる。シリーズ9作目であり最新作であるところの分裂を読む前に一体何がどう分裂するのかと予想してたりして、新キャラが登場するのはネタバレ済みだったのでSOS団の対抗勢力とか登場すんのかもなーとか思ってたらそれはおおよそ当たっていたものの、まさか小説自体が分裂するとは誰が想像できただろうか。プロローグの長さにも驚いたが、二章からの物語の分岐にはたいそう驚愕し混乱した。そこからは読み進めるにつれ、こんな残り少ないページ数で収拾つくのかと不安も出てきて、最後の295ページに至り、ついに混乱と不安が払拭されることはなかった。そう、「終わり」ではなく「続く」だったのだ。シリーズ初の次巻へ持ち越し、そしてその次巻であるところの「驚愕」は当初の予定から半年が経過してなお発売の気配ナシ。なんか作者の頭抱えてる姿が目に浮かぶわ…でもここはひとつ、時間かかってもいいから続きを頑張って書いていただきたい。最大の謎であるストーリー分岐を含め現時点で不明瞭な要素が多すぎるので感想が書きづらい。書きづらいが、シリーズの中で一番面白かった。面白かったが、続きが出ないとなんとも言えない。そんなもどかしさ。
そして分裂を語る上で完全新規登場人物・佐々木について触れずに終わるわけにはいかない。九曜さんも不気味さといいぶっとび具合といいステキキャラだが、佐々木とは次元が違う。一人称・僕の女性キャラは完全守備範囲外なんだけど、佐々木は別だわ。なんちゅうか、キャラ造形が神がかってる。キョンの前でだけ男言葉でキャラ作ってるとか含みのある言い回しとか…まあこちらも現時点ではなんとも言えないんだけど、ハルヒみたく無意識下でキョンLOVEな佐々木を妄想して悶えた。つーか給食一緒に食ったり塾の行き帰り二人だったりその上自転車二人乗りとかオマエそれ誰がどう見ても付き合ってると思われるわバカキョン。ああうらやましや。またカラーイラストの佐々木がかわいいんだわ。あの落ち着いた微笑がたまらん。無意識下でジェラシー未満のモヤモヤを発生させたり教室でキョンに勉強教えたりするハルヒにも悶えっぱなしなわけだが、自分でもびっくりするくらい佐々木に惹かれてるのよ。知的で控えめで謎めいてるとかがことごとくツボだったりするからか。とにかく佐々木かわいいよ佐々木。

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

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