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劇場版「空の境界」第二章の原作再現度は異常

先日、劇場版第二章の感想に説明なさすぎとか原作と大きく違う的なニュアンスのことを書いたけど、スマン、ありゃ大ウソだった。なにしろ原作読んだのが随分前で、ロクに覚えてないまま書き連ねた無責任な文章だったと猛省。言い訳の余地ナシ。仮にも情報を発信する立場なのだから、感想はともかく、不確かな憶測等に基づく事柄を断定的表現で掲載すべきではないことなど当然であり以後気をつけろ俺。
で、講談社ノベルス上下巻を持っているにもかかわらずコレクター魂的なアレで買うだけ買った文庫版上巻を読んで驚愕。第二章はわずかな映像的調整以外は細部に至るまで原作をおそろしく忠実にトレースしているのだ。時系列も、ほとんどのセリフも、式の着物の色も。それこそ、最後の1ページまでも。これに比べたら一章は非常に大胆なアレンジを施しているという印象に変わってしまう。この再現度は尋常じゃなく、制作サイドの執念を感じた。原作のモノローグをごっそり省くことで、人物の心情はそれぞれの表情や言動から読み取らせるんだね。映像化することで文章であえてぼかしていた伏線が分かりやすくなってたり。なるほどなるほどー。うむ、ガラリと感想が一変したわ。小説読み返してよかったー。
しっかし…自分のあまりの原作覚えてなさに絶望した!三章は見る前にしっかり読んでおくんだぜ。
劇場版は小説とセットの方がより楽しめる、これ絶対。

空の境界(上) (講談社文庫)

空の境界(上) (講談社文庫)