少女マテリアル／鳴子ハナハル

• 成：有
• 乳：S〜L
• 毛：一部有
• 特：複数・後穴
• 勃：凸凸凸凸

（写真：購入特典ポストカード）
ついに、とうとう、ようやく発売された鳴子ハナハル氏の成年向け初単行本。2本立てがひとつ、前後編がひとつに短編7本を収録。2002年〜2004年に描かれた比較的古い白黒作品がほとんどで、最近のフルカラーマンガは1本だけ掲載。カラーでも白黒でもその緻密・繊細・美麗な絵柄は凡百のエロマンガとは別次元にあり、艶やかな表情やきめ細かく柔らかな肌の質感は他の追随を許さない。もっとも股間だけをダイレクトに刺激するエロマンガなら他にいくらでもあるし、実用性という点では最高レベルではないかもしれない。でも氏の作品のキモは超絶美麗な絵柄ともうひとつ、エロマンガで軽視されがちなストーリーにある。コメディ・シュール・センチメンタル・ホラー・ブラック…多種多様な物語とそれぞれに登場する少女たち。シリアスでヘビーなのもいいけど、明るく軽めの方が好きかな。作品解説で作者自身もお気に入りに挙げている「スクランブルドエッグ」「明日の私にヨロシク」と、夢オチショートギャグの「U.F.O.」あたりがよかった。おっぱいサイズも幅広いけど、個人的には氏の描くやや控えめおっぱい少女がものすごくツボ。

とらのあな購入特典の8P小冊子は設定画やら没ネームやらのラフスケッチ集。単行本表紙の制作過程や、快楽天表紙絵ができるまでのラフが興味深かったわ。
今回の単行本発売をもって完全に一般誌へ移行してしまうのではとひそかに危惧してたんだけど、あとがきで2冊目を出したいというコメントがあったのでひと安心。電撃大王での連載も始まるようで今後しばらくエロ方面から遠ざかることがあっても、快楽天などへの作品掲載、そして2冊目の成年向けコミックを気長に待つとするよ。

少女マテリアル (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)