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とらドラ5!

いやいや、どの巻も本当にハズレがねーなーとらドラ!は。5巻も面白かったですわ。
文化祭編&大河父登場の5巻。お祭りっつーことで春田・能登・麻耶タン・奈々子タンなどこれまでほぼ背景キャラ同然だったクラスの面々の活躍も見られ華やかムード、その一方で「家庭の事情」という要素の出現により、半ばファンタジーだった学園ラブコメはにわかにヘビーな現実味を帯びる。とはいえ大河も竜児も割と尋常じゃない家族構成だが。口先では娘のためといいながら逃げ腰のズルい大人な大河父、そんな父親に振り回されつつも強く生きる大河。ドジで泣き虫でワガママな面ばかり強調されてきたが、今回びっくりするほど大河が我慢強くて大人だったのが印象的だった。惚れ直したぜ。そして大河父にまんまと裏切られたことよりも、大河のためを思っての行動が結局は自分のエゴだったことに何よりショックを受けた竜児。これって恋愛全般に対する男性の言動にも同様のことが言えるような気がするし、この段階で気付くことができた竜児はラッキーだったと思うなあ。たいていは自分の愚かさにすら気付けないままに終わってしまったりするのだよ…あはは…。そして過去に竜児と同じ過ちを犯したみのりんみのりんに関しては今回の大河の一件よりも竜児との関係とかそのあたりで今一番悩める乙女なのでは。そして今回は裏方メインでいい味出してた亜美タン。でも女王様ボンテージルックはやりすぎだーいいぞーもっとやれー。そして北村…は変態度が増すばかりで今回「も」特にいいとこナシかな。最後にちゃっかり大河とダンスしたりしてるけど。
あくまでおバカなコメディ主体ながら、随所でハッとさせられた5巻。大河・みのりん・亜美それぞれにますます魅力が増していくのであった。女は、強いねー。

とらドラ! (5) (電撃文庫 た 20-8)

とらドラ! (5) (電撃文庫 た 20-8)