高遠るい氏のしとね名義による型月アンソロコミック。月姫・メルブラ・Fateの3作品からなるが、Fateの分量は非常に少なくメルブラも込みで月姫アンソロの印象が強い。表紙アルクだし。
「ミカるんX」で初めて氏のマンガに触れ、その流れでもう結構昔に刊行されたこの単行本を購入したわけだが、「ミカるん〜」のようなエロスはナリをひそめておりちょっぴり期待外れ。まあさっちん王国のやつは裸エプロン祭りでGJだけど。どのマンガも本編をなぞることはせず、設定とキャラだけ借りて好き放題オリジナル話を構築する展開。絵柄にはかなりブレがあるものの、勢いのあるギャグと時折ハッとさせられるシリアス部分のメリハリがきいており、作者の型月世界への理解度も十分なのが見てとれる。今まで読んだ型月商業アンソロでは一番面白かったかも…他のアンソロそんなに読んでないけど。個人的お気に入りは偽志貴VSアルクのシリアス対決が秀逸な「簡易擬態」。あとシオンのはっちゃけっぷりがステキなメルブラアンソロは4本とも好き。未収録作品もけっこうあるみたいなので機会があれば読んでみたい。
弩月万罪―Typeーmoon作品集 (IDコミックス DNAメディアコミックス)
- 作者: しとね
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2005/02/25
- メディア: コミック
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