黄昏乙女×アムネジア 1巻

ふむ、こちらは予想以上に面白かった。
旧校舎の幽霊、学校の怪談…土台となるネタ自体は使い古されたモノだが、マンガはなんだかスタイリッシュな雰囲気で、表紙とタイトルからは内容が想像しにくい仕様。ちなみにアムネジア＝amnesiaで、英語で記憶喪失・健忘症の意味。タイトル通り記憶を失った女子校生幽霊・夕子さんと、何故か夕子さんに普通に触れてなんだか夕子さんに取り憑かれた風味の中学生・貞一が主人公で、夕子さんの遺体が隠されてる部屋を部室に「怪異調査部」を設立、学校の怪談と夕子さんの失われた記憶に迫る…とゆーのが概要。で、この夕子さんがお気楽で気まぐれで、割と人間味あふれてて、でも心の奥は何考えてるか読めなくて、あとエロくて、非常にいいキャラしてるのだ。黒髪ぱっつんロングに谷間くっきりの古風なセーラー服と黒タイツという組み合わせもナイス。しかし中学生なのにやたらナイスバディだな…って実年齢（享年？）はまだ不明なのか。作者のめいびい氏はエロマンガでお世話になってた頃からギョロっとした目が特徴の個性的な絵と一風変わった作劇で印象が強かったのだが、正直ここまでしっかりしたのを描けるとは思わなかった。ホラーな物語と絵柄との相性もいいし、胸触るシーンや着替えシーンなどではその肉付き目つき手つきがキッチリエロマンガ家としてのスキルを発揮してるし、何よりエロスなコマほとんどなくても普通に読ませるマンガになってるもんなあ。夕子さんの謎とかいろいろ気になるし、次巻も読んでみたいと思わせる出来。各話間のひとコマ絵やカバー下イラストにもひと工夫あり。
ひとまずはこの作品で頑張ってもらいたいし応援したいが、たまにはエロマンガも描いて欲しいなあ…というのが本音。

黄昏乙女×アムネジア 1 (ガンガンコミックスJOKER)