雑誌「Fellows!」を購読していないことに今更ながら激しく後悔していたところに届けられた森薫氏新作1巻に小躍り。待ってましたー。
エマから舞台はガラリと変わって今回は中央アジア。表紙にもあるように民族衣装やら絨毯やらの描線の密度が尋常じゃない。とにかく徹底して丁寧に緻密に描かれており、壁材や柱を並べた2話の扉絵なんてもう溜息が出るほど。すぐに崩したりギャグでデフォルメしちゃうマンガが非常に多い中、絵だけでこれほどまでに魅せる作家もそういないと思う。日本人には馴染みの薄い地域の物語だが世界背景を説明するようなナレーションはほぼ皆無で、しかしながら背景への理解は難しいどころかむしろ容易なほどの情報量があり、すぐ側で彼らの生活を見ているような臨場感というか、世界にぐいぐい引き込まれてしまう力がある。そんでもって嫁のアミルさんのポテンシャルとアグレッシブさがまた凄まじい。弓で狩りしまくりでワイルド&タフネスだし、いろいろ知ってるけどいろいろ知らないし、愛らしいし、超旦那LOVEだし…あとがきで作者自身も属性過剰だと書いてるけど、それでキャラが破綻してるわけでもなし、いいじゃない最強でカワイイ嫁。俺も全裸で温めて欲しい。本当にもうアミルさんがかわいくてかわいくてなんだけど、カルルクの姉の娘・ティレケも俺的にはかなりツボ…ってまたロリ発言とかはさておき本当にもう何から何までステキで大満足な1巻だった。
- 作者: 森薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: コミック
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