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涼宮ハルヒシリーズを読んで

「分裂」まで読んだらまとめ感想的なものを書こうと思って忘れてた。
コミックから入ってなかなか面白そうだと思ったハルヒだが、当時は小説を全く読んでなかったので読むこともないだろうと思っていた。しかし、TYPE-MOON作品に激しくハマったのをきっかけに空の境界を読破、Fate/Zeroも読んで小説というジャンルへの抵抗がなくなって次に手を出したのがハルヒシリーズだった。分かりやすい口語体で書かれサクサク読めるお手軽感、なるほどこれがライトノベルかと納得した。いや他のラノベ読んでないけどな。そしてコミックより断然面白かった。9巻それぞれ質にバラつきはあるものの、正直ここまでハマるとは予想外だった。魅力溢れる巧みなキャラ造形、「情報統合思念体」「機関」「TPDD」など単独でも小説が何本も書けそうな設定などもステキ要素だが、物語にのめり込めた最大の要因は本作品が徹底してキョンのモノローグであるという点ではないだろうか。マンガや小説では主人公以外の心情や思考が語られることはよくあるが、ハルヒシリーズではそれが一切ない。作中ではキョンの心情や思考しか知ることができず、他の登場人物の情報はキョンが見たり聞いたりした事柄しか把握できない。必然的に読み手はキョンの立場に立たされて物語を体験するしかなく、裏で何が進行しているかなど知る由もないままに起こる出来事にいちいち翻弄され、引き込まれてしまうんじゃないかな。
一番面白かったのは「分裂」…だけど「驚愕」を読まないとちゃんと評価できないので「消失」かな。次は「憂鬱」か。好きなキャラは一位がハルヒ、二位が僅差で佐々木、三位が長門。佐々木の評価も「驚愕」でまた変わってくるかも。
まとめると、「驚愕」をそろそろ読みたいぞ、と。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

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